和室の洋室化(床張り編)
根太を張ったら最後にベニヤ板を張って床の土台は完成になります。
本記事は、どうやってベニヤを張ればいいのかについて解説をしていきます。
使用工具について
床作成編で何度も紹介しているので紹介済みの工具についてはサックリいきます。
丸ノコ
床材のベニヤ板をカットするために使います。
バッテリー式の物もありますが、あちこちに持っていってカットはしないと思うため、
DIYで使用する分にはコードタイプで十分かと思います。
とても危険な工具になりますので、使用の際には必ず説明書の熟読や安全な使用方法について各人調べてから使うようにしましょう。使い方の注意点について、動画を載せておきます。
DIY・初級編3 丸ノコの安全な使い方!キックバックの注意点とオススメ定規は?カミヤ木工のDIY家具教室
丸ノコガイド
建材を真っすぐ切るために使います。
ベテランの大工であれば道具を使わずに真っすぐカットできるかと思いますが、
素人だとカットはガタガタになるかと思います。便利な道具を有用に使いましょう。
ちなみに、私が使ってみたところ、カット幅の誤差は1mmほどでカットできました
使い方はこちらの動画を参照願います。
【シンワ測定】丸ノコガイド定規 エルアングル Plus
インパクトドライバー
根太に床を固定するために使います。
インパクトドライバー用ビット
ネジの固定用には2番のプラスビット、
割れ防止のために、ベニヤ板と根太に穴を空ける用でドリルビットも準備しましょう
ちなみに下穴のサイズですが、使用するネジの幅よりも小さい穴を空けてください。
ネジが締められなくなってしまいます。
ネジ
今回固定するベニヤ板の厚さは12mm
ネジの選定基準として、
使用するネジ長さ = 固定物の厚さ + 20mm以上 , 可能ならば2倍以上
とあり、32mmのネジでも固定は可能なのですが、
今回はベニヤ板の固定と一緒に、根太の補強も行いたいと考え、
90mmのネジを使用しました。
詳しい考え方については、前回記事のネジについてを確認ください
使用本数の参考までにですが、今回、6畳間一部屋の施工で
ネジは400本ほど使用しました。
指金(さしがね)
ネジを打ち込む幅の測定に使います。
メジャーや100均の定規でも大丈夫ですが、他作業に使うので購入がおすすめ
墨ツボ
ベニヤ板
床の建材になります。サイズは1810mm × 910 × 12mm
今回は、6畳間の施工のため6枚使いました。
ホームセンターの材料売り場にも売っていますが、
建材屋さんのほうが質が良いため、可能であれば建材屋さんで購入したほうがいいです
ベニヤ板に打ち込むネジの間隔について
ベニヤ板に打ち込むネジの間隔を多くすると床の強度を底上げすることができます。
入口部の床が一番踏まれる頻度が多いため、入口の床だけ2~3倍の打ち込み間隔にすると、より良いと思います。
ネジ打ちの間隔ですが、以下の画像のように打ち込みを行いました。
入口部の打ち込み間隔
墨ツボでマーキングした線の交点から、10~15cm間隔で打ち込みを行いました。(一部間違っている箇所もありますがご容赦!)
その他箇所の打ち込み間隔
入口以外の箇所については、下図のルールで打ち込みを行いました。
分かりづらいかと思いますので、ルールを適用した参考画像用意しました。
打ち込み参考例
ベニヤ板を張る枚数と位置について
張る枚数について
根太張りを行ったことで、下図のような状態になっていると思います。
そこにベニヤ板を張っていきます。(今回は6畳間)
ベニヤ板(大きさ : 1810×910×12)をカットして、6枚分張りますが、
丸ノコガイドで真っすぐカットできる長さが1mまでなので、6枚を更にカットして、
12枚のベニヤ板を張り付けます。(横幅の長さ調整の際に、うまくカットできず床に隙間ができる可能性があるため)
張る位置について
ベニヤ板の張る位置についてですが、
ベニヤ板の四隅は、全て根太の上に乗らないといけません
乗っていないと踏んだ際にベニヤ板が浮き沈みしてしまいます
ですので、ベニヤ板が重なる箇所(下図赤線の箇所)については、
根太の半分だけ、ベニヤ板が乗るようにカット長を調整しましょう
床の並べ方について
ベニヤ板をカットした後、並べていきますが、
中心部は隙間ができないように並べていきます。
隙間ができてしまうと、クッションフロアを張った際に、
隙間分が凹んで、線が出来てしまうためです。外周だと、隙間ができても気づき辛く、
新規で石膏ボードを張って壁を作れば、隙間を無くすことができるためです。
作業方法
床の長さを測定し、ベニヤ板をカットする
床の長さを測定して、その大きさの通りにベニヤ板をカット。並べていきます
ネジを打つ目印を作る
並べたベニヤを少しだけずらし、根太が少し見えるようにしたら、
墨ツボを使い、ビスを打ち込む位置の目印を付けます。
墨ツボの使い方は下図参照
ベニヤ板・根太に穴を空ける
ネジで固定した際にベニヤ板・根太が割れないようにドリルビットを使って穴を空ける
穴を空けた箇所にネジを打ち込んでいく
穴を空けた箇所にネジを打ち込んでベニヤを固定します。
これで床は完成です!!